Plannerでプロジェクト管理(基本編)

こんにちは、yokkunsです。
最近、一人ではなく、複数で開発をすることが増えてきたので、プロジェクト管理について考えるようになりました。
趣味でやっていることなので、コストとか納期は、そこまで気にしなくてもいいのですが、やはり、ある程度計画を立てておかないとグダグダになってしまいます。(過去にどれだけのプロジェクトが流れたか分かりませんw)


そこで、Gnomeデスクトップ向けのプロジェクト管理ツール『Planner』というものを使い始めました。

動作環境は以下。

OS : Fedora7(2.6.21-1.3194.fc7)
GNOME : 2.18.3
Planner : 0.14.2

日本語の情報はほぼ皆無なので、ヘルプのユーザガイド(英語)を参考にしてます。


Plannerは、次の4つの画面があります。

  • タスク
  • Ganttグラフ
  • リソース
  • リソースの使用率

リソース画面

リソース画面では、このプロジェクトに関わるリソース(主に人)の管理を行います。


Ctrl + iで新規登録、Ctrl + dで、削除が出来ます。
また、「操作」→「グループの編集」でグループの新規作成や編集などが出来ます。

コスト項目は、そのリソースに時間あたりにかかるコストを入力します。
僕の場合、みんな趣味なので、全員0です。


タスク画面

タスク画面では、プロジェクトのタスクが、以下のように表形式で表示されます。

WBSとは、Wrok Breakdown Structureの略で、プロジェクトに必要な作業を階層構造で表現します。
Ctrl + iで、新規にタスクを挿入することが出来、サブタスクにするには、Ctrl + Shift + i、タスクに戻すには、Ctrl + Shift + uを押します。これらは、マウスの右クリックからでも可能です。

また、タスクの行をダブルクリックすると、詳細を入力することが出来ます。


詳細は、以下です。

全般


  • 名前
    • タスク名です。
  • マイルストーン
  • 一定期間
    • このタスクが、リソースに関わらず一定期間かかってしまう場合はチェックします。
  • 作業
    • このタスクにかかる時間の見積り
  • 期間
    • このタスクにかかる期間。
    • 日本語化されていてるのは、良いんですが、期間の入力も日本語にするのは、どうか思います(笑)
  • スケジュール
    • このタスクの開始日を設定します。
  • 進捗率
    • このタスクの進捗率をパーセントで入力します。
  • 優先度
    • このタスクの優先度を設定出来ますが、現在のところ機能的には意味はありません。
リソース


  • このタスクにリソースを割り当てることが出来ます。
  • ユニット項目で、このタスクに対するリソースのパーセントを入力します。
前任


  • 何だか、前任者からの引き継ぎのためっぽいタブ名ですが、関連のあるタスクの登録です。
  • 「関連の種類」は、Finish to Start(FS)、Finish to Finish(FF)、Start to Start(SS)、Start to Finish(SF)から選択します。
  • 「遅れ」は、また作業が遅れた場合に入力しそうな項目名ですが、関連するタスクとの間隔です。例えば、このタスク2をタスク1が終ってから1日後に開始する場合は、1dまたは、1日間と入力します。

メモ

  • まぁ、ただのメモです。このタスクに関するメモを入力します。

Ganttグラフ画面

以下のように、タスクのガンチャートグラフを表示します。


  • 左には、先ほどのタスク画面の中の、WBS、名前、作業が表示され、それぞれタスク画面と同じように操作出来ます。
  • バーの横に割り当てられているリソースの略称とユニットが表示され、誰がいつどのタスクに関わるかが分かります。
  • バーをドラッグすると矢印が出てきて、これで関連するタスクを設定します。
  • バーをダブルクリックをすると、タスクの詳細の設定が出来ます。

リソースの使用率画面

リソースの使用率画面では、各リソースがいつどのタスクを行うのかをグラフで表示します。
また、そのグラフの色で、負荷がかかりすぎているリソースを簡単に発見出来ます。

各リソースの一番上のグラフの色の意味は以下です。

    • どのタスクにも割り当てられていない期間
    • あるタスクに対して、100%割り当てられている期間
  • 灰色
    • あるタスクに対して、部分的に割り当てられている期間
    • 過剰に割り当てられている期間

カレンダーの設定

Plannerでは、標準のカレンダー以外に、プロジェクト用、個人用のカレンダーを作成することが出来ます。
というより、これが出来ないと、平日の昼作業し、休日休むというスケジュールしか組むことが出来ないので、趣味用には使えません(笑)

さて、作り方ですが、簡単に紹介します。

  • 休日の作業用の日付の種類を追加

[プロジェクト] → [日付の種類の編集]で、編集画面を開き、追加ボタンから追加します。

  • 趣味での開発用カレンダーを追加

[プロジェクト] → [カレンダの管理]で、管理画面を開き、新規作成します。

  • 休日の作業用の日付の作業時間の設定

[作業時間]から、先ほど作成した休日の作業用の日付の作業時間を設定します。
この時、平日も作業するのであれば、作業する日の作業時間も設定します。

  • 日付の種類の設定

[デフォルトの平日]から、月曜日〜日曜日まで、日付の種類を設定します。
この時、各曜日で選択後に、毎回適用ボタンを押してください。これをしないと、その曜日は反映されません。(僕は、最後にしか適用を押さず、「何で反映されないんだ!?」と何時間もハマったことがあります。。。)
ここは、もうちょっと、UIを考えてほしい所ですね。。。

  • プロジェクトに新カレンダーを設定

[プロジェクト] → [プロジェクトのプロパティの編集]で、カレンダーを設定します。





さて、Gnomeデスクトップ向けののプロジェクト管理ツール『Planner』について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?


僕も、最近使い始めたばかりなので、まだまだ使いこなせていませんが、使いこなせば、かなり高度なプロジェクト管理が出来るのではないかと思います。